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日本児童英語教育学会中部支部 January 2006 第13号 |
『これからの小学校英語教育』 出版
ご存知のように、児童英語教育学会25周年記念事業として、名古屋で25周年記念大会が開かれました。これと平行して、記念事業として『これからの小学校英語教育』(研究社)が、会長の樋口先生を編集委員長として、会員の多くの方々の協力を得て、昨年秋に出版されました。多くの児童英語教育の理論書、実践書が刊行されていますが、現在、日本の現在の児童英語教育界に最も深く関わる形で、最新の情報を網羅したという点では、画期的な本だと思います。執筆者は本学会に関わっていらっしゃる33名の理論面・実践面ともに、第一線で活躍する方々です。中部支部からも、支部長をはじめ多くの方が執筆人として名を連ねています。一度、手にとってごらんくださいませ。
塩澤正(中部大学)
2月5日に静岡大会を開催!!
来る2月5(日)には、別紙案内にありますように、恒例の静岡研究大会が静岡市の東海大学短期大学部にて開催されます。お忙しいとは存知ますが、皆様、万障お繰り合わせの上、ご出席くださいませ。なお6月には春季研究大会を名古屋で開催する予定です。研究発表、実践発表の募集を行っておりますので、ふるってご応募ください。
25周年記念全国大会
盛大に終了
去る6月11日(土)、12日(日)に、中部大学名古屋キャンパスにてJASTEC25周年記念大会が開催されました。延べ人数にして400名を上回る参加者が全国から参加してくださいました。後援や、シンポジウムには会場に立ち見が出るほどの盛況な大会となりました。
詳細はすでに全国ニューズレターに紹介されたとおりです。中部支部会員の皆様のご協力があったからこそ、無事終了できたものと思います。大変遅れましたが、役員一同心より感謝もうしあげます。
中部支部長 片桐多恵子

2005年度秋季研究大会参加記
2005年度秋季中部支部研究大会が岐阜県岐阜市の岐阜駅ビル内 アクティブGで開催されました。民間や学生さんの参加も多くみうけられ、充実した一日となりました。以下、参加記を掲載いたします。
実践報告1:「幼児期における国際的生活環境への取り組み〜外国人と日本人教師によるチーム保育〜」
渡辺寿之(サニーサイドインター
ナショナル幼稚園)
「金銭面」や「経営手腕」はあまり学会の話題にのぼらないが、民間であるかぎりさけては通れない話題だ。サニーサイドインターナショナル幼稚園が4年前1クラスからはじめた試みが、園児の数の増加で成功をうらうちされている。「月謝は高いが、高いからこそそれにみあった教育を提供している。」という渡辺園長先生の誇り高い自信が伝わった。その教育に賛同する父兄の方々の信頼を勝ち得ている先生の話になおさら引きつけられた。「ことばと生活が直結する必要性からことばが産まれる」という先生のことばが今も頭の中で鳴り響いている。
箕浦永生(English House)
実践報告2:名古屋市の小学校英語活動の現況
秋田貢(名古屋市立明正小学校)
名古屋市では、教育改革プログラム「英語が話せるなごやっ子」の育成を目指して、英語活動を取り入れている。その現況を、指導的立場で活躍されておられる秋田貢氏より、次の観から語っていただいた。
【目的】英語の歌やゲーム等、英語に慣れ、親しむ活動を通じて、英語でコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに、異文化理解を深める。
【派遣状況】全市のほぼ総ての小学校に、英語のアシスタント(AET)を派遣。
【活動内容】低学年:体を動かし、大きな声で元気よく、英語の単語や自分や友達の名前を繰り返して言いながら、英語のリズムに慣れる。中学年:身振り手振りを加えながら、友達と会話したり、ゲームをしたりして英語を使ってみる。高学年:友達と協力して、数行の英語の文で自分のことを言ったり、友達のことを聞いてみたりしながら、積極的に英語を聞いたり話したりする。
ここでいう市のアシスタント(AET)の採用条件は、「英語活動をすべて英語で指導できること」で、公募によって決定し、小学校に派遣する。学期に6時間程度を実践している。
その活動の一端がビデオで紹介された。内容は4年生の英語活動風景の一部であった。子供たちは活動開始早々は心身ともに硬そうに見られたが、時間がたつに従い英語活動の雰囲気に慣れ、身体を動かしながら語句から表現への活動(play baseball ⇒ I can play
baseball.)に興じていく姿が見て取れた。
秋田氏から成果について「子供たちは英語に関心を持ち始めている。そしてそれぞれの学校で独自の活動をするところが増えてきた。」と話された。このような学校では、「AETは必要なくなり、学校独自に活動をしていこうとする傾向にある。」とのことであった。名古屋市の教育改革プログラムが軌道に乗ってきている
ことの証であろう。
最後に、中学校を含めた「英語が話せるなごやっ子」の育成のために、3年計画で全校にAETを配属していくということであった。
ビデオ報告の中にみられた、そして秋田氏の説明にもあった、クラス担任が参観者になっている現状をどう考え、「AETとクラス担任」の役割をどのように明確にするかが、これからの課題のように思えた。担任の関わりがうまくいき、前向きな教師集団が構成されている学校がAETを必要としない学校になるのだろう。そのような学校が増えていくことで、このプロジェクトが成功しているということの回答になるだろう。これからの名古屋市の英語活動に大いに期待したい。
駒澤 利継(東海大学付属小学校)
ワークショップ:高学年に頭を使わせる工夫」
箕浦永生(English House)
小学校の低学年の時は『英語が大好き』で楽しく授業に参加していた子どもたちが、中学年つまり九歳位からだんだん消極的になり、ゲームや歌などに参加するとしても、つまらなそうな様子を見せる傾向がある。それは単に興味の問題だけでなく、右脳の発達の変化――年齢が進むにつれて右脳の活躍が低下してくる―にも関係があるのではないか、と問題提起され、その右脳を刺激するような授業を展開するためには『どのように工夫したらよいか』を実践したわけである。
先生はその工夫の仕方を‘small change’と表現され、それまで行ってきたゲームのやりかたや、教材そのものを「一寸変えてみる」ようにと示唆された。例えば参加する子どもが自分なりに『考えてみる』『作戦を練る』ことによって「勝ち負けが決まる」「多くの点を獲得することができる」ゲームに変えてみるように、と言うことである。配られたトランプのカードを組み合わせて勝負するゲームに、子どもたちが慣れてしまったり、飽きてきたような時に、今度は他人の手の中にあるカードを推測して、自分のカードと組み合わせて勝負するようなゲームに、変えてみることである。トランプ遊びの流れの中におこるこのような「小さな変化」は、一方では同じような英語のやり取りの中で続けられるゲームではありながら、参加の仕方が少し変わるので、子どもたち一人ひとりに新しい興味がわいてくるようにみえる。つまり習慣的な集団のゲームから個人のゲームに変化してゆくわけであるが、この集団から個への移行が自然に行われることが、小学校の高学年には大切なことではないか、と私は思った。「授業中の子どもの様子をよく観察しながら、臨機応変に工夫すればよい。」と先生は強調された。トランプ遊びの他に「カレンダー」「気温」「右と左」「輪唱をさせる」などを例にあげ、‘small
change’を実践された。
もう一つ私が感心したのは、先生の教材の集め方(多くは100円ショップでとのこ
とであるが)と、規制の概念にとらわれない教材の使い方であった。眼科の検眼表も教材として使っておられたが、保険室で見慣れた検眼表が英語の授業に登場することによって、このような日常生活の中の‘small change’にも、子どもたちは興味をそそられるに違いないと、微笑ましく思った次第である。教材については、先生はこう付け加えられた『教材に欠点や欠陥があって‘しまった’と思う場合でも、子どもはそこを楽しむことができるようだ・・・』と。これは子どもをよく観察しながら、ゆとりをもって授業を展開しておられる先生ならではの至言ではないだろうか。
このワークショップには、箕浦先生の教え子である名古屋女子大の学生さんたちが、授業の延長とばかりに、積極的に参加して下さり、若い笑い声がこだまする楽しいひと時を共に過ごすことができた。
松村美佐子
即興ワークショップ
"Games to help educate abecedarian learners" Sean Lok(西春町ALT) Sean Lok の“Games to help educate abecedarian learners””の発表は、先生が体調不良のため今回は中止され、その代わりにCorazon 加藤先生とHeath Watts先生そして箕浦先生の2種類のワークショップがリクエストに答えるかたちで行なわれた。
Corazon先生とHeath先生は、関市でのACE(英語コミュニケーション活動)のサマーキャンプやオータムフェスティバルでの試みからPhonicsの音の指導、地図を使っての出身地のスクランブルゲームなどを紹介した。箕浦先生は、100円ショップで調達できる大きなプレイイングカードを使用した、“Go Fish”などのカードゲームを基本的なルールから発展させ、さまざまなゲームに展開させていくTipsを紹介しました。参加者全員が小学生役で参加しましたが、ゲームが進むうちに、あちらこちらから大きな歓声や笑い声が聞こえゲームを楽しんだ。実際に教員もゲームに取り組み、学習者の立場に立つことで、活動の意義、教育効果、展開の仕方のコツなどを再認識できる機会となった。
幸田明子(常葉学園大学講師)
このほか、講演として言語習得論と国際英語論からの示唆」 塩澤正(中部大学)また、研究発表として「学校の枠を超えた小学生英語コミュニケーション活動の成果〜関市との推進事業〜」片桐多恵子、Corazon 加藤、Heath
Watts (中部学院大学)があった。
JASTEC中部支部事務局
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英語英米文化学科 塩澤正研究室内
0568-51-7248(研究室ダイヤルイン)
0568-52-0622 (FAX、学部事務室)
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