支部長より

英語活動がどの小学校でも完全実施される来年度を前にして、「中学以前にやることに価値がある」ということ点では大きな異論はないと思います。そこで、中学校以前に英語を触れる(学習する)ことの意義をいくつか挙げてみます。

①   聴覚が柔軟な時期なので、音声面で非常に有効

②   繰り返しを好み、自由な発想が可能

③   歌やライム(詩)などが、抵抗なく定着

④   英語の音が日本語に邪魔されずに、そのまま定着

⑤   低学年、低年齢になるほど、音や文字の形などを丸ごと暗唱可能

⑥   低年齢時期に自国以外の言葉をできるだけ音声中心の自然な形で知ることの重要性

私たちは子どもたちに英語に触れさせることで、これらのことが望めることを共通認識として持って臨むことが重要だと思います。だからと言って、中学校の英語教育を、そのまま小学校へ下げてくる、いわゆる先取り教育を行うことに意味があるのではありません。

具体的にどのような英語活動を進めていくのかが問われているのですが、今は、できるだけ多くの経験者を交え、上記の意義を考えながらよりよい英語活動を探ることが急務であります。

私たちの目の前にいる子どもたちは、将来今まで以上にコミュニケーション能力を強く求められることになるでしょう。これは英語のコミュニケーション能力に限らず、日本語においても同でことが言えます。はっきり自分の思いを相手に伝えられるコミュニケーション能力を備えることはとても大事なことです。英語活動に携わる私たちには、活動を通して子どもたちのこの能力をどれほど身に付けてあげられるかが求められているのです。

英語という他言語に、また意思伝達の手段としての外国語に、子どもたちの興味関心を強めさせていくことが、私たちには重要なことであるとしっかり押さえたいものです。

そしてこれから英語活動を経験した子どもたちを受け入れる中学校でも、小・中の英語の連携を探る教員の研修も重要になってくるでしょう。

(文責 駒澤利継)